基本情報
馬名 |
サクラサクⅡの2008 牝 / 名称不明 |
父 |
ハーツクライ |
ヘイロー 系 |
【主な成績/父】05年有馬記念、06年ドバイSCなど |
母父 |
デインヒル |
ダンジグ 系 |
【主な成績/母】不明(アメリカで入着?) |
クロス |
ノーザンダンサー 5×4×5 12.50% ナタルマ 5×5 6.25% |
生産者 |
ノーザンファーム 【代表産駒】ディープインパクト、アドマイヤムーン他 |
兄弟 |
主な勝ち鞍 |
エイジアンウインズ |
08年ヴィクトリアマイル、阪神牝馬S |
キュートエンブレム |
08年フローラS 3着 |
パッシングマーク |
06年ベンジャミンS |
コメント(筆者:真里谷) 真里谷さん製作の動画マイリストはこちら !
サクラサクIIは名牝です。
ウインストライダー、パッシングマーク、エイジアンウインズ、
キュートエンブレムと中央で複数勝ちの馬を次々と送り出し、
エイジアンウインズに至ってはG1までも勝利しました。
しかも、あのウオッカに府中で勝利するという壮挙です。
相手は海外遠征明けとはいえ、
09年の同レースを考えれば大きな違いはありますまい。
ところが、彼女のひとつ上の半姉は骨折による出血性ショックで死亡。
POGでも期待された馬だったが、悲しい結末を迎えてしまいました。
それだけに、サクラサクIIの2008にはいっそうの夢を捧げたいところです。
Northern Dancerの5x4x5、Natalmaの5×5があります。
サクラサクII自体がかなり濃いインブリードを持っている馬ですね。
また、母系をたどれば、かの有名な名牝Specialの名前が。
優秀なラインを形成しているようです。
兄弟はこれまですべて違う父で、SS系の種牡馬は彼女が3頭目。
1頭目はフジキセキ産駒のエイジアンウインズ。
2頭目は夭折したサクラサクIIの2007で、こちらはネオユニヴァース産駒。
3頭目がハーツクライ産駒のサクラサクIIの2008という形。
母父はデインヒル。
何とも濃密な血筋ではないですか。
アメリカ血統が数々の歴史を経て合一した傑作!
とまで言うのはちょいと恥ずかしいかしらん。
ハーツクライは3歳春から活躍を始めたタイプなので、
活躍を期するのはそこからでしょうね。
兄弟たちはマイルから中長距離まで多種多彩に走っており、
父の特性によって大きく左右されるということでしょう。
例えば、エルコンドルパサー産駒のパッシングマークは2600でも好戦していますし、
ウォーエンブレム産駒のキュートエンブレムはフローラS3着の他、
最近ではダートの1800を中心に活躍……と。
活躍時期も3歳だったり古馬になってからだったりとまちまちです。
●出走が想定されるレースでの評価
×阪神JF:無理はできない
▲桜花賞:少しばかり材料が足りない気もする
◎NHKマイル:桜花賞で飛んでこちらで来るパターン!
○オークス:他方では樫の称号にも手がとどきそうな楽しみ
—(期限超え)—
○府中牝馬S:忘れたころにがんばるタイプになる可能性も
☆結論
信頼と実績の社台ファームブランド。
同じ社台でハーツ産駒だと
サワヤカプリンセスの2008(デュランダルの半妹)などの方が
話題性があるようですが、魅力はこちらが上だと思っております。
SS後継の戦国時代に突入している2010年代。
そこに殴りこみをかけるは「日本競馬の集大成」ことディープインパクトと、
「超快速の追い込み馬だと思っていたら自在性があったでござる」なハーツクライ。
ドバイシーマクラシックを圧勝し、キングジョージではハリケーンランや
今は亡きエレクトロキューショニストと激闘を演じ、
世界の競馬ファンから高く評価されたのは――後者でした。
「今年注目するべきはディープじゃなくてハーツだよ!」
というのはひいき目やひねくれなどではなく、
あるいは透徹した客観的評価の表れだった。
そう回想できる時が来るかもしれません。
が、来ないかもしれません。
それもまた楽し、です。
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はじめましてこんにちは
サクラサクIIの2008・・・・すばらしい血統ですよね!
エイジアンウインズのファンだったので今年のPOGで選ぼうと思ってます^^
ただ、どの雑誌を見ても紹介されていないのがちょっと不安だったり^^;
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>グラスさん
はじめまして! いい血統ですよねー。
そして、どの馬も名前がいい……と個人的には思います!
母の「サクラサク」も含めて、ですね。
ただ、本で紹介されてないのはG1馬の下なだけに確かに不安。
ちょっと地味だからか、仕上がりが遅れているのか。
それでも無事にデビューしてもらって、追いかけたい馬です。